親はあなたに影響を与えています。
あなたは生まれてから今まで、親から多くの影響を受けてきたでしょう。
言葉、言葉遣い、礼儀作法。
話し方、考え方、振る舞い方、働き方、生き方。
いつの間にか影響を受け、親から多くのことを学んできました。
あるとき、親の不足や欠点に気づくこともあるでしょう。
親に不足や欠点があれば、自分も悪い影響を受けます。
時には、親を非難することもあるでしょう。
「もっといい親ならよかったのに」
「もっときちんとした親であってほしかった」
「自分がこうなったのは、親の教育が悪いせいだ」
親に頼りない点があって、不平不満を漏らしたこともあるでしょう。
たしかに一理あるのかもしれません。
親とはいえ、完璧ではありません。
親も人間です。
人間ですから、未熟なところや不完全なところがあります。
ましてや親も、初めて親を経験します。
親としての振る舞い方がわからず、思いどおりにいかないこともあります。
しかし、ここで1つ気づいてほしいことがあります。
あなたも親に影響を与えているのです。
あなたの言葉や態度から、親にさまざまな影響を与えています。
あなたの振る舞いを通して、親を喜ばせることもあれば、悲しませることもあるでしょう。
より良い親を求めるなら、自分もより良い子どもとして生きることです。
「自分は親の子どもだから」と思うかもしれませんが、すでにあなたは立派な1人の人間です。
10歳を超えたら、自分で物事を考え、自分の意思で行動できる年齢です。
責任を持ち、善悪の判断ができ、自分を律することができるでしょう。
立場は「子ども」であっても、実際は「独立した1人の人間」です。
物理的には親の近くにいても、精神的には親から離れ、1人の人間として独立しています。
「自分も親に影響を与えている」という自覚を持つことです。
子どもという立場から、親にさまざまな影響を与えています。
あなたも、生まれて初めて「子ども」という立場を経験します。
子どもとしての振る舞い方がわからず、思いどおりにいかないこともあるでしょう。
一方的に親を非難するのもおかしな話です。
被害者ぶったところで、不毛な時間が過ぎ、成長が停滞するだけ。
じたばた騒いでかまってもらおうとするのはやめることです。
あまり騒いでいると、かえって自分が惨めになるだけです。
なかなかうまくいかないこともありますが、お互いさまです。
悪い影響を与える親を非難する前に、自分も親に悪い影響を与えていないか振り返ってみることです。
独立した1人の人間として、親に少しでもよい影響を与えられるようにしましょう。
影響を与えているのも受けているのも、お互いさまなのです。
親に不満があるなら、親より素晴らしい人間になろうと心がけましょう。
親によい影響を与えられる人間を目指すことです。
あなたが立派になることで、親によい影響を与えることができます。
あなたから影響を受けた親は、少しずつ変わっていきます。