1年には何度かプレゼントをする機会があります。
誕生日やクリスマス。
父の日、母の日、敬老の日。
大切な仲間の送別会。
大切な日には、プレゼントです。
普段お世話になっている気持ちを、プレゼントを通して表現できます。
少し出費はありますが、大切な人のためなら安いものです。
プレゼント選びは、渡す瞬間も楽しいですが、選ぶ時間も楽しい。
「どれを贈ると喜んでもらえるかな」とわくわくしながら選ぶのも、プレゼントの楽しみの1つです。
そんなプレゼント選びでは、ときどき複雑な葛藤に悩まされることがあります。
損得を考え始めてしまうことです。
「これを贈ったら、どんな得があるだろうか」
「これは値段が安すぎるかな」
「これは値段が少し高すぎるかな」
考えてはいけないとわかっていながら、つい考えてしまう。
値段が気になって損得を考え始めると「コストパフォーマンス」といったビジネスチックな雰囲気になります。
せっかく楽しいプレゼント選びが台無しになる。
祝いたい気持ちに邪念が交じり始め、決めにくくなるのです。
人間ですから、損得を考えることもあって当然ですが、悩ましい場面でしょう。
こういうとき、よい方法があります。
プレゼント選びで損得を考え始めたら、その人が喜んでいる笑顔を思い浮かべましょう。
プレゼントを渡したとき、相手がどんな様子で喜ぶか、鮮明にイメージするのです。
相手の性格を熟知しているあなたなら、きっと喜んでいるときの様子も具体的に想像できるはずです。
ぱっと明るい笑顔になっているところでしょうか。
「ありがとう」と喜んでいるところでしょうか。
嬉し涙を浮かべているところでしょうか。
その人が喜んでいる笑顔を思い浮かべた瞬間、祝うときの大切な気持ちを思い出せるでしょう。
初心に返れ、贈り物をするときの純粋な気持ちがよみがえります。
よどんでいた心に、再び透明感が戻ります。
その人が喜んでいる笑顔を思い浮かべているあなたも、きっと笑顔になっているでしょう。
プレゼントを選ぶ時間が、再び楽しくなるのです。