人生では、選択肢に迷う場面があります。
本選びで迷ったとき、仕事選びで迷ったとき。
そんなとき、よく選ぶ基準になるのは「お金」です。
お金は「数字」として表現できるため、メリットも具体化しやすい。
「100円の節約になる」「1万円の得がある」など、具体的な数字でメリットの程度を計れます。
お金は、最もシンプルでわかりやすい基準と言っていいでしょう。
そのため選択に迷ったときも、経済的メリットを基準にして、決めてしまいがちです。
「少しでも安いほうを選ぶ」「少しでも稼げるほうを選ぶ」などです。
経済的なメリットが大きいと、コストパフォーマンスも高くなるため、お得感があります。
しかし、ここが落とし穴です。
得するほうを選ぶのは、表向きは賢明な判断に思えますが、本当にお得かどうかは疑問です。
本選びのとき、単純に安いほうを選ぶのは注意が必要です。
いくら本代が安くても、内容がつまらなければ、意味がありません。
退屈で吸収しにくく、ストレスもあるでしょう。
最後まで読み切れないなら、お金を捨てたのと同じことになります。
仕事に迷うときも同じです。
仕事選びに迷ったとき、待遇を基準に決めてしまいがちですが、要注意です。
稼げる仕事だとしても、自分に合っていない内容なら長続きしません。
たとえお金は稼げても、精神的苦痛が多いなら、途中でやめてしまうでしょう。
いくら意気込んでいても、心が持ちません。
我慢をしながら続けたところで、いつか限界に達します。
経済的メリットに引かれて選ぶと、後悔を増やす可能性があるのです。
得するほうを選ぶのではありません。
面白いほうを選ぶのです。
心がときめくほうを選んだほうが、自分のためになります。
本を選ぶとき、安いほうより面白いほうを選びましょう。
少々値段が高くても、面白い本を選んだほうがためになるでしょう。
楽しみながら読めます。
内容も吸収できます。
きちんと最後まで読み切れるでしょう。
仕事を選ぶとき、稼げるほうより、面白いほうを選びましょう。
待遇が少し悪くても、面白く感じる仕事なら、楽しみながら取り組めます。
長続きするからこそ、能力が磨かれます。
実績もキャリアも積み上げていけます。
経済的メリットに引かれて、選択を間違えないことです。
大切なのは、いかに面白く感じるかです。
人間は心を持つ生き物ですから、心が喜ぶことを選ぶのが正解です。
面白いほうを選べば、面白い人生が待っているのです。