陰で人の何を話すか。
ここは大切なポイントです。
こそこそ陰で話す内容は、本人がその場にいなくても、相手に伝わると考えたほうがいいでしょう。
陰で人をけなすのはNGです。
それは単なる悪口です。
陰口ほど印象の悪いことはありません。
「本人がいないところなら聞かれないから大丈夫」と思いますが、そういう問題ではありません。
陰で人をけなすのは、精神的に未熟な人がすること。
見苦しくて低俗です。
自分が言われて嫌なことは、自分も言わないことです。
意外とこうした悪口に限って、すぐ相手に早く伝わります。
悪口は噂話の絶好のネタなので、伝わる速度も速い。
「○○さんがあなたのことを悪く言っていたよ」と誰かがこっそり伝えます。
陰で人をけなしていると、人間関係にひびを入れる原因になります。
いつ、どこで、誰が聞いているかわかりません。
人の欠点を取り上げて悪く言うと、自分はすっきりするかもしれませんが、一緒にいる人は不安な気持ちになるでしょう。
一緒に聞いている人は「いつか自分も陰でけなされるのではないか」と不安になります。
表向きは笑っていても、心の中は不安と警戒心が広がっているはずです。
陰で人をけなしていると、あなたの印象も悪くなります。
そのため、じわじわ人が離れていきます。
自然と友人が減っていき、孤立に向かいます。
今度はあなたが陰でけなされるようになるでしょう。
苦手な人や嫌いな人はいてもいいですが、陰でけなすのはやめたほうがいいでしょう。
陰で人をけなしたくても、ぐっと我慢するのが大人です。
心の中で思うだけにしておくのが賢明でしょう。
では、陰でこそこそ話すことはすべて悪いかというと、そうではありません。
陰で褒めるのはOKです。
むしろ陰で褒めるのはどんどんしたほうがいい。
本人のいないところで、こそこそ相手を褒めましょう。
「あの人が、あなたのことを褒めていたよ」
陰でけなすとすぐ相手に伝わりますが、陰で褒めるのもすぐ相手に伝わります。
直接褒められるのも嬉しいですが、間接的に褒められるのはもっと嬉しい。
人づてで褒められると、お世辞ではなく本当とわかるので、特に嬉しく感じます。
純粋な気持ちで褒められているとわかれば、相手は喜んでくれます。
誰でも認められたい気持ちがあるので、どんな褒め言葉でも喜ばれます。
陰で何を話すかです。
陰で人の話をするのはいいですが、話の内容には十分注意しましょう。
陰でけなすのはNGですが、陰で褒めるのはOKなのです。