真面目すぎる人は、1人で仕事を抱え込みすぎる傾向があります。
「安易に人を頼ってはいけない」
「自分の仕事は、自分が行わなければいけない」
「自分の与えられた仕事は、責任を持って果たさなければいけない」
「なかなかうまくいかなくても、絶対に諦めはいけない」
仕事に誠実です。
真剣で一生懸命な姿勢があります。
「必ず達成できる」と信じています。
もちろんまず自分で取り組む姿勢は大切です。
どんな仕事でも、最初は自分なりに最善を尽くして頑張ってみることが基本。
わからないところがあるなら、自分なりに調べる。
難しい問題であっても、最初は自分の頭で考えてみる。
解決策が思い浮かばなくても、知恵を絞って工夫やアイデアを考えてみる。
たとえ不可能に思えることでも、ひとまず勇気を持って挑戦する姿勢は無駄にならないでしょう。
考え抜く作業は、論理的思考力を鍛えるうえでも重要です。
たとえ難問であったとしても、すぐ相談するのではなく、まず自分なりに考え抜いてみることで、名案も浮かびやすくなります。
しかし、真面目すぎる人は、頑固に意地を張ってしまいます。
「絶対、人に頼らない」
「人に頼ったら負け」
「何が何でも自分がする」
「とにかく自分で何とかする」
「正解が見つかるまで、どれだけ時間がかかろうと、自分が解決する」
「たとえ周りに迷惑をかけようと、絶対自分がやり遂げる」
こうした考え方は、真面目すぎる人によく見られる傾向です。
責任を持って1人で頑張る姿勢は素晴らしいですが、頑固に意地を張るのはよくありません。
非生産的な時間が過ぎるばかり。
仕事が遅くなったり結果が出なかったり待たせたりなど、周りの迷惑になってしまいます。
また仕事の抱えすぎは、ストレスの抱えすぎにもつながります。
どんなに精神力の強い人でも限界があります。
自分の許容範囲を無視して抱え込み続けていくと、いつか限界を超えて、心身ともにつぶれてしまいます。
そこで必要なのが「人に頼る」という選択肢です。
たとえば、協力です。
「自分一人では処理しきれない」と思ったら、無駄に努力するのはやめ、人に協力をお願いします。
自分なりに努力したうえで人を頼るなら、悪いことではありません。
時間のロスが最小限になり、スムーズに仕事が進むでしょう。
また、相談も大切です。
自分なりにしっかり考えたうえでわからなければ、素直に人に聞くのがいいでしょう。
いつまでもわからないことに固執しても、不毛な時間が過ぎるだけです。
上司なり先輩なり、頼りになる人を頼れば、問題解決も早くなります。
自分なりに最善を尽くしたうえで人に頼るのは、わがままでも自己中心でもありません。
努力はいいが、執着しないこと。
諦めないのはいいが、頑固にならないこと。
頑張るのはいいが、倒れるまで働かないこと。
たまには人に甘えてみましょう。
「自分だけでは難しい」と感じたことは、意地を張らず、素直に人を頼ってみるのが得策です。
素直に人を頼れるのも、強さの1つです。