真面目な人は、気遣いや気配りが上手です。
相手のしぐさや表情を観察して、求めていることがあれば、先回りをして行動します。
もちろん相手のためを思って、いろいろ配慮するのは素晴らしい心がけです。
気遣いや気配りがあれば、人間関係もスムーズになります。
好感度が高くなり、好印象にもつながります。
相手から「優しいね」「気が利くね」「さすがだね」と感心されるでしょう。
気遣いも気配りも、ないよりあったほうがいいのは間違いありません。
しかし、真面目すぎる人の場合、気遣いや気配りが、過剰になっています。
過干渉の親のように、あれこれ世話をしようとします。
相手が求めていることなら、何でもしようとします。
「好かれたい」「感心されたい」といった気持ちが強いため、気遣いや気配りが過剰になっています。
気遣いや気配りも、過剰になると、わざとらしい行動が増えてしまいます。
「いい人だと思いなさい」と言わんばかりの行動は、いやらしくも思えるでしょう。
「好意の押し付け」「親切の押し売り」になってしまい、相手の迷惑になるのです。
また気遣いも気配りが過剰になると、相手は子ども扱いをされているように感じ、不快感を与えることがあります。
相手のためにしている行動が悪く誤解されるのは不本意でしょう。
これでは過干渉と言われても不思議ではありません。
気遣いも気配りも、限度を超えると、迷惑になるのです。
気遣いも気配りも、程度に注意してください。
自分の都合を押し付けるのではありません。
あくまで相手の立場になって考えることが大切です。
「過剰」「過干渉」と思われる行為なら、あえて控えることも大切です。
相手も、1人の人間です。
分別のできる年齢なら、自分のことは自分でできるはずです。
自分の判断で行動するほうが、責任感ややりがいも生まれます。
気遣いや気配りをするのが好きな人もいるかもしれませんが、我慢することも必要です。
完璧な気遣いや気配りをするのではなく、ある程度は相手の裁量に任せましょう。
気づいても、そっとしておくことも大切です。
時には見て見ぬふりも必要です。
無視や放置をするわけではなく、あくまで相手の考えや気持ちを尊重しましょう。
一定の距離感を保って付き合うほうが、お互いとも自由の範囲が広がり、付き合いやすくなります。