ストレスはため込むから、爆発したときの怒りが大きくなります。
日頃からストレスを少しずつうまく吐き出していけば、ある日突然大きく爆発なんてことはないはずです。
喧嘩をしないコツは、日頃からたまるストレスを少しずつ吐き出していくことです。
ストレスは「ためないこと」と「小さなうちから吐き出しておくこと」の2つが必要です。
ストレスも風船と同じで、小さなうちから吐き出しておけば、大きく割れるということもなくなってしまうのです。
吐き出さずにためるだけためたとき、ある日突然キレるということが起こってしまいます。
私が仕事上出会った人に、岡田君という男性がいました。
ちょうど私が出向した仕事先で出会った人なのですが、彼はとてもストレスを吐き出すのが上手な人で印象的でした。
そのときの仕事といえば、毎日の残業にハードな仕事内容ということで誰もがストレスをためている状態でした。
土日出勤も当たり前で、ストレスを吐き出す時間すら与えてくれないという地獄の中にいるような職場です。
こんな経験も、今だからこそ、いい思い出です。
ストレスを吐き出す時間がない毎日で、岡田君が取っていたストレス対策はためるのではなく日頃から小さく吐き出す方法でした。
言われたことにすべてにNOと答えるのではなく、おかしいなと思うことは「これ、変です」と言って上司にぶつかっていきます。
自分の限界を感じるときには「限界です。つらいです」と言ってしまいます。
また自分は長く続けたくないというクレームも自社の上司に出して、助け舟をお願いしていました。
何でもYesと答えるのが、よいわけではありません。
おかしいなつらいなと思うところは、その時点で少しずつストレスを吐き出して、このままで終わらないように対策を打つのです。
私はちょうど彼と一緒の仕事をしていたので、そのやりとりを間近で見ることができ、手本にさせてもらいました。
どちらかというと、それまでは爆発するまでストレスをためてしまう性格の私でした。
しかし、小さなうちにストレスを吐き出すという彼の様子を見ていると、長期で見て、有効な手段と思いました。
風船と同じようにある程度ストレスが大きくなると重荷になり、いつ爆発するのかと本人ですら怖くなります。
しかし、まだ小さく膨らんだ程度なら、割れてもさほど驚きません。
ストレスは、ため込むより、吐き出すことのほうが大切なのです。