仕事を進めるときには、優先順位が大切です。
優先順位も計画の1つ。
優先順位がないと、その場しのぎで場当たりな進め方になりやすいため、仕事がこじれやすくなります。
きちんと優先順位を考えていますか。
しなければいけない仕事が複数あるなら、優先順位を立ててから取り組むようにしましょう。
優先順位を決めておけば、効率よく仕事ができるので、質の高い結果を出しやすくなります。
では、優先順位さえあればいいかというと、ここが注意ポイントです。
「すでに優先順位を考えている」という人も含めて、あらためて優先順位を考えてみてください。
一般的に優先順位といえば「重要な仕事順」というイメージがあります。
重要な仕事から片付けることで、精神的な余裕が得られ、ストレスからも早く解放されます。
しかし、ここが落とし穴です。
優先順位さえあればいいわけではなく、正しい優先順位であることが大切です。
特に完璧主義者の場合、重要な仕事順がかえって足かせになることがあるため、優先順位に工夫が必要です。
その工夫とは「時間のかかる仕事は後回し」です。
たとえば、自分が抱えているタスクのうち、時間のかかる仕事が1つあるとします。
重要な仕事から取り組みたくなりますが、うっかり時間のかかる仕事から着手すると、なかなか完了できません。
完璧主義者は仕事を中途半端にできないため、1つ目の仕事が終わらないかぎり、2つ目や3つ目の仕事に着手できない。
そしてどんどん時間が過ぎていく。
仕事が全体的に遅延したり、未完の仕事が発生したりするのです。
そこであらためて優先順位を見直します。
重要な仕事順を基本としつつ、時間のかかる仕事があるなら、あえて最後に回します。
最初に細かな雑用を片付ければ、最後に残った仕事に全力を注げます。
納期までの残り時間を十分活用しやすくなるため、納得のいく仕事を完成しやすくなるのです。
もちろん実際は仕事の兼ね合いがあるため自由にできないこともありますが、意識しておきたいポイントです。
重要な順番が、正しい優先順位とは限りません。
時間のかかる仕事なら、優先順位を下げたほうがいい場合もあるのです。