完璧主義者には優秀な人が多い。
平均より能力の高い人が多く見られます。
完璧主義者には、何事も妥協せず、自分に厳しいところがあります。
徹底して突き詰める性格があるため、勉強にも仕事にも熱心です。
思考力も集中力も優れていて、最高の力が発揮できるようにしています。
能力が高く、きちんと結果も出すため、周りからも一目置かれている人が多いのです。
もちろん能力が高いのは素晴らしいですが、高い能力を誤解して、トラブルを招くことがあります。
それは「自分の価値観を押し付けやすい」という点です。
完璧主義者は、価値観を人に押し付けないように注意してください。
本人に悪気はなくても、無意識のうちに押し付けていることがあります。
たとえば、仕事を依頼するときです。
人に仕事を任せるとき、自分と同じレベルの仕事を要求してしまうことがあります。
「私ができるのだから、あなたもできるよね」と思うところがある。
自分が簡単にできるので、相手も簡単にできるだろうと思います。
完璧主義のプロ意識がそう思わせるところがあります。
たしかに完璧主義者にとっては簡単なことかもしれません。
高い能力の持ち主なら、少し難しい仕事もすらすらこなせるでしょう。
短時間でスムーズにあっさり完了できるに違いありません。
しかし、完璧主義者にとって簡単なことでも、相手にとっては難しいことがあります。
完璧主義者が「簡単」と思うことは、相手にとって「難しい」というレベルになるでしょう。
完璧主義者が「難しい」と思うことは、相手にとって「不可能」というレベルになるでしょう。
依頼した仕事に不備や不足があれば、ため息をついて、文句を言ったり非難したりします。
また完璧主義者には、自分の方法がベストと信じて、自分の価値観を押し付ける傾向があります。
相手の方法や考え方が気に入らないと、ばかにしたり見下したりする。
人と摩擦を生みやすいため、人付き合いに苦労しやすいのです。
わざわざ自分の仕事の質を低下させる必要はありませんが、むやみに自分の価値観を押し付けるのは、トラブルの原因になります。
相手を自分に合わせるのではなく、自分が相手に合わせるようにしましょう。
相手に仕事を依頼するときは「完璧」ではなく「最善」でお願いするのが得策です。
「完璧にお願いします」より「最善でお願いします」という言い方のほうが、相手も取り組みやすくなります。
「こんなこともできないの?」と相手を見下すのではありません。
「完璧を求めすぎている自分が悪い」と謙虚になったほうがいいでしょう。
任せた仕事に不備不足があっても、愚痴や文句を言わないようにします。
今後の成長に期待すれば、自然と笑顔が増えるでしょう。
そうすれば、人との衝突やトラブルを抑えることができるようになります。