完璧主義者が最も苦手なものは何か。
それは、休むことです。
完璧主義者の唯一の欠点と言ってもいいでしょう。
完璧主義者は、人一倍熱心に仕事をするため、休むことを後回しにしがちです。
「疲れたら休むよ」と言いつつ「まだ大丈夫」と言って休まない。
「そのうち休むよ」と言いつつ「やはり休めない」と言って仕事を続ける。
「切りのいいところで休むよ」と言いつつ「もう少し頑張りたい」と言って休まない。
完璧主義者は何かと言い訳をしながら仕事を続け、なかなか休もうとしません。
「もう少し、あと少し、まだ大丈夫」が延々と続き、長時間労働になっています。
納得するまで突き詰める性格上、仕事は上手にこなしても、休むのが下手なのです。
だからこそ質の高い仕事を発揮できるのですが、きちんと休憩を取らないと、どこかで心が折れます。
人間の体力や精神力は、無限ではなく有限であり、限界があります。
完璧主義者は、普通の人に比べて、鬱病や燃え尽き症候群になりやすいデータがあります。
いくら休むのが苦手とはいえ、適度に休憩を取っていく必要があります。
そこで取り組みたいのは、先に休暇の予定を入れる対策です。
先に休暇の予定を入れましょう。
過ごし方は、まだ決まっていなくてもいい。
ひとまず先に休暇の予定を入れてしまいます。
一度休暇の予定を決めたら、必ずその日は休むように死守します。
次の日曜に休むと決めたら、とにかく休みます。
そうすれば、頑張りすぎる性格であっても、適度に休憩ができるようになります。
しっかり休暇を取って心身を休ませれば、エネルギーが充電されます。
上手に休むことで、気力・体力・精神力を取り戻せば、質の高い仕事ができるようになります。
もしそれすら実行できないなら、強制力の高い方法に取り組めばいいでしょう。
たとえば、先にコンサートチケットを取ったり、旅行の予約を入れたりすれば、強制力が高まります。
先に予定を入れてお金を支払ってしまえば、休まざるを得なくなるため、気分転換とストレス解消が確実に行えます。
休むのも仕事の一環です。
休むことを「無駄な時間」と思うのではなく「エネルギーを充電する時間」と思えば、価値に気づくはずです。
もし完璧主義者が上手に休めるようになれば、最強です。
質の高い仕事を長く続けられるので、いずれ誰にも負けない才能を発揮できるでしょう。
さっそく今から次の休みの予定を入れましょう。
わくわくするような休暇予定を入れれば、仕事のモチベーションも向上するはずです。