遠慮で控えめな日本人は「行動しないこと」が大得意です。
そんな日本人は、特に恋愛においても行動が鈍いです。
好きなのに好きと言わない人がなんと多いことか。
アメリカに留学していたころ、好きな人に「I love you」という言葉を何のためらいもなしに言う男性がいました。
好きな人と2人きりのときだけでなく、周りに人がいる前でも「好きだよ」と容赦なく言い放ちます。
なんと正直で素直な行動でしょうか。
「なぜそんなにはっきり好きだと言えるの」と私が尋ねました。
すると「好きだから」という当然の答えが返ってきて、私は何も言い返せませんでした。
今までの自分がいかに素直で正直でない行動ばかりとっていたのかと思うと、恥ずかしくなったのです。
好きな人がいるときに「好き」と伝えるのは当たり前で当然のことなのです。
イタリアやアメリカでは、自分の気持ちは何のためらいもなく伝えます。
気持ちを伝えることは当たり前であり、そうでなければ自分の願いも叶えられないことを知っているのです。
外国の人たちの恋愛がすてきに見えるのは、単刀直入だからです。
正直に気持ちを伝えあって、本当に好きな人同士がくっついているので理想的なカップルが誕生しやすいのです。
気持ちを正直に伝えることほど、一番効果的な気持ちの伝え方はないのです。
日本人は、控えめで遠慮ばかりしているのでこれがなかなかできません。
好きでもないのになんとなく付き合っていたり、誰か適当な人を見つけて適当にセックスをしたりします。
簡単に体を売った代償に、心(ハート)が抜けてしまい、お互いに愛し合っているのか本人でさえわからない恋愛が多発しています。
コミュニケーションの曖昧さが、恋愛の曖昧さにまで影響を及ぼしてしまっているのです。
控えめで遠慮ばかり、さらに遠回しな表現を並べてコミュニケーションをするため、恋愛でもすれ違い事故が多発しています。
「遠回しの表現をして、遠回しなことばかりしていたため、気持ちが届かなかった」。
これが、日本人がうまくいかない恋愛パターンです。
日本の文化と言ってしまえばそれまでですが、うまくいかない原因が「遠回し」というのは確かです。
遠回りは散歩のときだけにして、恋愛では近道を選ぶほうが健全です。
星に向かって願い続ける時間があれば、今すぐ好きな人に電話して直接気持ちを伝えたほうが、よほど願いは叶っていくのです。