かっこいい女性は、よく嫌われます。
物事をはっきり言い、ストレート勝負ですから、周りから距離を置かれてしまうことがあります。
しかし、それは、嫌われているのではなく、不要なものを引き寄せないようにオーラを作っているのです。
私の知り合いに、八方美人がいます。
みんなに好かれ、みんなからいい人だと思われている人です。
しかし、本人から話を聞けば、実はそうでもないのです。
「職場の人と仲良くするのが大変。みんなにいい顔をしないといけない。行きたくもない宴会に無理やり誘われる」
という悩みを持っているのです。
結局その人は、自分がいい人であるように見せかけていただけです。
八方美人という名前のとおり、みんなにいい人と思われようと、自分を演じます。
「この人は人付き合いがいいぞ」
「よし、利用してやろう」
「困ったときにはこの人に頼めばいい」
周りの人たちは、甘く見られてしまいがちです。
八方美人は、自分で自分の価値を下げてしまう行為です。
利用されます。
周りの人から甘く見られ、いい人だと思われる代わりに、必要のない誘いがどんどんとやってくるようになります。
いい人と思われるようになるほど、必要のない人たち、やりとり、勧誘をどんどんと自分のほうへ引き寄せているということです。
だから話がややこしくなる。
毎日に疲れる。
本当に心を打ち解けた友人ができない。
自分の道から脱線してしまう。
やりたいことができなくなってしまう。
八方美人は、一時的にはモテますが、本来の自分の道を歩んでいる姿ではないのです。
かっこいい女性は、実は嫌われている人です。
いい顔をせず、行きたくもない誘いには「行きたくありません」「なぜ行く必要があるのですか」とはっきり言い返します。
当然ですが、相手にしてみれば「なんだ、偉そうだな。もうこの人は誘わないようにしよう」と思われるようになります。
気軽に誘いや話ができなくなります。
何だか友人が少なくなり、寂しい印象を受けるような気がしますが、とんでもありません。
自分にとって必要のない、人間関係、仕事、やりとり、宴会、誘いを、寄せ付けないように成功できているのです。
自分に必要のあることだけ引き寄せ、必要のないことは寄せ付けないような一種のオーラを出すことができているのです。
私の職場にいるTさんは、かっこいい女性の1人ですが、いつもぴんぴんとしたオーラが漂っています。
おかしな話題で話しかけると、こちらが叱られます。
「今、そんな話題、関係ないでしょ」
男性である私が怖がってしまうほどです。
Tさんに話しかけるときには、しっかりした目的と話題を持っていかなければいけません。
Tさんには、疫病神を追い払うことができているということです。
自分には必要のないやりとり、誘いを近づけないようにオーラが出ています。
不要なやりとりが少ない分、仕事に集中でき、てきぱきこなせるようになる。
それがかっこよく映るのです。
みんなから好かれればいいわけではありません。
八方美人は響きがよさそうに聞こえますが「自分が周りに合わせている」ということです。
「周りが自分に合わせる」関係にするためには、時には嫌われる存在になることが大切です。
みんなから嫌われて、初めて自分らしい道を堂々と歩めます。
嫌われたほうが正解なのです。