就職活動をする人を大きく分けると、2種類に分類できます。
「○○になりたいです」という人と「○○をしたいです」という人です。
たとえば「CAになりたい」「警察官になりたい」などは、職業が目標になっています。
一見すると、それでもいい気がしますが、少し注意が必要です。
職業が目標になると、その職業に就いた瞬間、夢が達成されます。
CAになりたい人は、CAになった瞬間、夢が達成されます。
警察官になりたい人は、警察官になった瞬間、夢が達成されます。
そこで終わってしまい、先がないのです。
もちろんさらにそこから次の目標を見つければいいのですが、それができない人もいるのです。
本当に大切なのは、なりたい職業より、やりたい仕事です。
たとえば「人に教える仕事をしたい」「人の心を癒す仕事がしたい」などです。
やりたい仕事が最初にあって、次に、それを実現する職業です。
もし人に教える仕事がしたければ、それを実現できる職業はいくつかあります。
学校の先生・家庭教師・塾の講師などです。
職業の形は異なっても、やりたい仕事を実現できる職業の種類は、いくつもあります。
そのうえで、自分の好みや適性などと照らし合わせて考えると、より適切な職業を選択できるはずです。
なりたい職業は、なった瞬間に夢が達成される一方、やりたい仕事には終わりがありません。
仕事の奥を深めるため、知識や技術をさらに高めていこうとするでしょう。
そのほうが長期的に見て、仕事の充実感が得られやすく、知識や技術の向上も継続しやすくなります。
なりたい職業ではなく、やりたい仕事を見つけることです。
職業は、やりたい仕事を実現する手段にすぎないのです。