企業研究をしていると「ワークシェアリング」という用語を見かけることがあります。
ワークシェアリングとは「仕事を共有する」という意味のとおり、一定の仕事を複数の労働者で共有する業務形態です。
「ジョブシェアリング」と呼ばれることもあります。
共有方法は、従業員1人あたりの労働時間の短縮・均等化・残業の削減などによって実施されます。
なぜ、わざわざ一定の仕事を複数人で共有するのか。
一言でワークシェアリングと言っても、実施する目的は企業によって異なります。
ワークシェアリングを実施する目的は、主に次の3つに分類されます。
景気が悪くなったとき、失業者の増加を防ぐため、雇用の調整として実施されます。
最も一般的なワークシェアリングの目的です。
新たな雇用機会を作るため、労働時間を短縮して対応します。
社会貢献への考えが強い企業でよく見られる目的です。
正社員の勤務時間や勤務形態を多様化することで、多様な就労条件に対応した雇用機会を作ります。
女性・障害者・高齢者などの雇用を促したい場合によく見られる目的です。
ワークシェアリングは、企業の考え方が反映されやすい部分です。
志望企業がワークシェアリングを採用しているなら、どの分類に当てはまるのか、確認しておくといいでしょう。
実施する目的を通して、企業の考えや特色などが見えてくるはずです。