「大学生活で大変だったことは何ですか」
面接で聞かれる、定番の質問の1つです。
聞かれたとおりに答えればいいのですが、ここでよくある食い違いがあります。
それは、応募者にとって大変だったことが、客観的に見たとき、大変と限らないことです。
つまり、応募者だけが大変だと感じている状態です。
たとえば、応募者には生まれつき体が弱い事情があったとします。
大変だったこととして「マラソン大会で5キロメートルを完走した」と話したとします。
これを聞いた面接官は「それは大変なことなのか。誰でもできるのではないか」と拍子抜けするでしょう。
面接官は、応募者が生まれつき体が弱いことを知りません。
メッセージがうまく伝わらず、食い違いが起こるのです。
自分の気持ちや事情に偏って答えると、会話に食い違いが生じる可能性があります。
大変だったことを聞かれたときは、客観的に見ても、大変だったことを答えるのが適切です。
あなたが大変だったとアピールしようとする内容は、客観的に見ても大変なことでしょうか。
誰が見聞きしても「それは大変でしたね」と思われる内容を選ぶのが適切です。
自分に問いかけたうえで、正しい回答を心がけましょう。