「開けゴマ」
アラビアンナイトの物語『アリババと40人の盗賊』に登場する、有名な言葉です。
盗賊団の宝を隠した洞窟のドアを開けるとき、この呪文を唱えると、ドアが開きました。
なぜ「開けゴマ」なのか、深く考えてはいけません。
そういう合言葉なのですから、仕方ありません。
実際に、ゴマが開くところを想像すると、笑えます。
「開けゴマ」という合言葉は、あくまで物語の話です。
現実では、通用しない合言葉であると思います。
ところが、そうでもないのです。
実は現実でも、ドアを開ける力のある合言葉です。
あなたの前に、ドアを開けようとしない人が現れたとき「開けゴマ」と言ってみましょう。
人差し指を前に出して「開けゴマ」と、おどけて言うのがポイントです。
こう聞くと、どんな人でも気が緩みます。
「この状況で、よくもまあ、そんなことが言えるな」と思い、相手は笑ってくれるでしょう。
笑ってくれなければ、もう一度言ってみましょう。
しばらくすると「まあいいだろう。今回だけだぞ。中に入れ」と言って、ドアを開けてくれます。
これが、開けゴマの力です。
つまり、笑わせることです。
相手を笑わせれば、突破口が開くのです。