付き合いの長い友人ほど、当たり前を忘れがちになります。
言葉遣いが乱暴になったり、態度やマナーが悪くなったりするものです。
仲がよくなるほど「助け合って当然」という意識が強くなります。
感謝さえ、忘れやすくなります。
助け合って当然ではありますが、お礼の省略まで当然ではありません。
お礼は、省略するべきではありません。
どんなに仲がよくても、お礼は必要です。
むしろ、付き合いが長くなるにつれて、お礼は強調すべきです。
そこで、いつも口にする「ありがとう」というお礼に、少しアレンジを加えてみましょう。
「ありがとう」ではなく「いつもありがとう」です。
はっとする、嬉しい言葉です。
「ありがとう」と「いつもありがとう」は、感謝の度合いがまったく違います。
「ありがとう」という言葉は、今この瞬間だけに対して、感謝しています。
「いつもありがとう」という言葉は、これまでの時間すべてに対して、感謝しています。
昔からの仲が続いていることを、お互いに、はっと再確認できるお礼です。
「ありがとう」に「いつも」がつくだけですが、ずいぶん印象がよくなります。
今この文章を目にしたのも、何かの縁です。
今度、友人との会話中、タイミングが合えば「いつもありがとう」と言ってみましょう。
古くからの仲を再確認でき、喜ばれるに違いありません。
もっともっと、仲良くなれるのです。