ワイシャツのボタンをとめている途中、ボタンの掛け違いをしてしまうことがあります。
急いでいるときに限って、よくあります。
一度とめたボタンを、すべて外して、最初からやり直しです。
ぼうっとしていた自分が嫌になったり、忙しくていらいらしたりします。
ため息が出ること、間違いなしです。
そこでいらいらすると、さらにいらいらすることが待っています。
気が動転しているため手が思うように動かず、余計にいらいらしてしまうのです。
この複雑な気持ちたるや、言葉にできません。
いらいらしたまま行動しても、後悔を増やすだけです。
そういうときは、逆の発想です。
深呼吸をして「いい手の運動になるな」と思うのです。
そう思えなくても、そう思い込みましょう。
大きく息を吸い込むと、いらいらが和らぐため「手の運動になる」という風変わりな考えも、受け入れられるようになります。
気持ちが落ち着き、手を思いどおりに動かしやすくなります。
いらいらした感情を、意思の力で抑えられるのが、人間です。
いらいらしたときこそ、逆の発想で、ポジティブに考えるのです。