「内向的な性格」と「外向的な性格」。
「どちらのほうがよい性格か」と聞けば、多くの人は「外向的な性格」と答えるでしょう。
世間的にも、外向的な性格を評価する声が聞かれます。
たしかに外向的な性格は、性格も活発で明るく、コミュニケーション能力も高い。
社交性・社会性に富み、人間関係が上手です。
外向的な人は開放的なので、多くの人から親しまれ、人気者にもなりやすいでしょう。
外向的な性格のほうが、ビジネスでもプライベートでも得が多いと思われがちです。
しかし、ここに誤解があります。
外向的な性格が素晴らしいとは限りません。
外向的な性格にも、特有の悩みや苦労があります。
外向的な性格であるゆえに、友人は多いかもしれませんが、多くの人付き合いに振り回されやすくなるでしょう。
たくさん友人がいても、実際は表面的な付き合いで、浅い関係だけかもしれません。
人と過ごして楽しい反面、人付き合いのストレスで悩むことも増えるでしょう。
多くの人に囲まれているため、いつの間にか周りに流された生き方になるリスクも秘めています。
人付き合いが増えるにつれて、自分の時間を持ちにくくなります。
いつも気持ちが外に向いているため、自分の正直な心や気持ちに気づきにくいデメリットもあります。
外向的な性格が素晴らしいというのは思い込みです。
内向的な性格なら、内向的な性格の強みや魅力に気づいてください。
内向的な性格は、陰気で暗い性格と思われがちですが、誤解です。
「自分の心に集中する力が強い」という長所です。
心の働きが内側に向いていることで、心に関係した仕事なら、人一倍の能力を発揮できるでしょう。
友人は少なくてもいい。
内向的な性格だからこそ、余計な人付き合いに悩まなくて済むメリットもあります。
1人の時間もたっぷり楽しめるでしょう。
友人がいないと幸せになれないわけでもありません。
友人が少なくても幸せになれます。
たとえコミュニケーション能力が低くても、人生を幸せに生きることは可能です。
内向的な性格を、コンプレックスと思う必要はなく、むしろ自信を持ってください。
「1人でいても寂しくない。1人で過ごす時間に幸せを感じる」という特徴は強みです。
芸術家には、内向的な性格の人が多く見られます。
繊細な心の能力を芸術の世界で発揮すれば、普通の人にはできない偉業を成し遂げられるでしょう。
内向的な性格であっても、外向的な性格の人より豊かで幸せな人生を送ることは可能です。
外向的な性格でなくてもいい。
内向的な性格も、魅力的な個性の1つなのです。