「ピピピ!」
昔、付き合っている女性から、仕事中、いきなり電話を受けたことがあります。
仕事中でしたが、たまたま余裕のあるタイミングだからよかった。
正直、びっくりしました。
ぼうっと仕事をしていた午前中の眠気が、吹き飛びました。
「家族が死んだ」という不吉な連絡かと思い、覚悟して電話に出ました。
すると意外な返事でした。
「ちょっと電話してみただけ」と言います。
「おいおい。それだけかよ」
あきれて、怒る気力もありません。
力が抜けましたが、嬉しかったのを覚えています。
毎日は困りますが、たまには悪くありません。
そういうことができる人は、なかなか人間味があっていいなと思ったのです。
ロボットにはない、いたずら心が感じられます。
相手に迷惑をかけないことばかりに気を取られていませんか。
前ふりなしで、突然、電話をしてしまうのです。
たまにはいたずら心も必要です。
好きな人の声が聞きたくなったら、いきなり電話してしまいましょう。
いきなりと言っても、真夜中や試験中ではありません。
気になる人のことなら、ある程度、生活サイクルがわかるはずです。
いつも同じ時間に電話をしているなら、習慣になっているので驚きはありません。
いつもなら来るはずのない時間に、あえて電話をしてみましょう。
合言葉は「電話しちゃった」です。
気持ちを抑えきれなかった状況が伝わってきます。
相手は怒りを通り越して、許してくれるでしょう。
突然電話がかかってくるからこそ、相手は驚きますし、嬉しさもひとしおです。
たまにはそういう変化球で攻めてみましょう。