女性と一緒に歩いていると、驚かされる場面がいくつもあります。
先日、女性と一緒に、旧日本海軍の戦艦「三笠」を見に行きました。
日露戦争の際、連合艦隊の指揮を執る軍艦として戦った、有名な日本の戦艦です。
大変古い戦艦ですが、今も残っていることに驚きです。
記念艦として横須賀港に保存されていて、一般公開されています。
世界の3大記念艦の1つといわれています。
「この船が戦ったのか。思ったより小さいな。古い船だな。さすがにさびが進んでいるな」
私は、ぱっと見た浅い感想くらいしか思い浮かびません。
操縦室を見て「わけのわからないメーターがたくさんある。レバーの動かし方はどうするんだろう」などばかりを考えます。
「へえ」と思う程度です。
男性は機械の大きさや仕組みなどに、目が向きやすいのです。
しかし、女性は違います。
飾られている絵を見ながら「絵が下手だ」と不満を言います。
「天井が低くて頭をぶつけそう」と笑わせてくれます。
「うわっ、大きな大砲だね」と言って、大砲の先を手で触れます。
模型の人形を見て、変な顔していると言います。
あげくには「模型の人形が貴博君に似ている」と言われてしまいました。
たしかに似ていました。
次から次へと、気づいたことを口にします。
言われてみると、そういうところに注目するようになります。
女性は、男性が見向きもしないところを見ていて、数多くの発見を促してくれます。
「よく気づくな」と感心します。
私の楽しみが、一段と増えます。
実は元来、男性より女性のほうが、感じ方が鋭いのです。
古くから家事や育児の経験が豊富な女性は、身の回りの小さな変化を敏感に感じ取る能力が、男性より優れています。
夫のわずかな浮気の兆候を見逃さないのも、女性の得意分野です。
女性は、男性と出歩くとき、思ったことをどんどん口にしましょう。
女性が当たり前だと思っていることは、男性は気づいていません。
男性は、女性から言われて、初めて気づくのです。
一緒に出歩くと、お互い、華やかになります。
たくさんの発見があり、退屈しないのです。