北京料理の代表に「北京ダック」があります。
食用のアヒルを、1匹まるごと焼いて出される料理です。
ナイフやフォークでそのまま食べればいいのかというと、そうではありません。
一言で言えば、薄く焼いた円形の餅で巻いて食べればいいだけです。
もう少し詳しく説明しましょう。
まず薄く焼いた円形の餅を、手のひらに乗せます。
ちなみにこの薄い皮は「ハスの葉」をかたどったものとされています。
いきなりネギやキュウリを乗せるのではなく、最初は甘味噌から塗ります。
甘味噌を塗った後、北京ダックの肉・キュウリ・ネギなどを乗せます。
あまりたくさん詰め込みすぎると、巻きにくくなるので注意が必要です。
最後に折り曲げて食べるのですが、ここが重要です。
最初に左右を折り曲げると、内側に塗った甘味噌が、下からぽたぽたこぼれ落ちてしまいます。
上手に食べるためには、円形になった部分の下側を、先に折り曲げてから、左右を折り曲げます。
すると、お尻部分の折り目がきれいに隠れますし、甘味噌がしたたることがなくなります。