中華料理の特徴の1つは「円卓テーブル」です。
四角いテーブルもありますが、複数人が座る際は、必ず大きな円卓テーブルへと案内されます。
なぜ円卓なのかというと、楽しく賑やかに食事をしやすくするためです。
本来、中華料理は、大勢でわいわい賑やかに食べるものです。
中華料理で堅苦しい雰囲気が少ないのは、この円卓テーブルが一役を買っています。
円卓テーブルに座ることで、全員の顔が見えやすく、コミュニケーションが取りやすくなっています。
また「かどがない」というのも重要です。
人間は目にするものから、無意識に影響を受けます。
円卓テーブルで食事をすると、かどがないため、緊張感が和らぎやすくなります。
その結果、言い争いが減り、和気あいあいとした雰囲気を作りやすいのです。
円卓テーブルの上には、さらに「回し台」も置かれています。
回し台の上に料理を置いて、各人が好きなタイミングで好きな料理を取れるようになっています。
緊張感を緩め、自由な雰囲気になるよう、徹底的に工夫されています。
そのため、中華料理に限らず、多くの立食パーティーでも、交流用に円形のテーブルがよく使われています。
家族を大切にしたり、人間関係を重んじたりしている中国だからこそ、多くの中華レストランでは円卓テーブルが一般的なのです。