西洋料理や日本料理などでは、出てきた料理に調味料を加えるのはマナー違反です。
初めから調整されている味付けに対して調味料を加えるのは、料理人が意図しない味になります。
また、料理人が丹精込めて作った料理に調味料を加えるのは「味が足りない」というクレームとして誤解されることもあります。
そのためフォーマルな西洋レストランや日本料理店では、調味料は使わないのがマナーです。
テーブルにも調味料が置かれていないはずです。
しかし、中華料理では一転します。
中華料理の場合、出てきた料理に調味料を加えても、まったくマナー違反ではありません。
決して失礼なことではなく、当たり前のことです。
「各人が好みの味に調整すれば、いっそうおいしく食べられる」という考え方があるからです。
国によって考え方がこれほど大きく変わってしまうのも、驚きですね。
フォーマルな中華レストランでも、テーブルに調味料が置かれています。
テーブルには数多くの調味料が並べられているはずですから、好みに合うように調味料を使って、おいしくいただきましょう。
西洋料理ではマナー違反に当たる調味料の使用は、中華では当たり前のマナーになるのです。