ラオチュウとは、中国産の醸造酒の総称です。
一般的にラオチュウといえば「紹興酒」と指すことが多いようです。
このラオチュウですが、注文すると一緒に氷砂糖が出てくることがあります。
中華料理では西洋料理とは違い、出てきた料理にどんどん調味料を使っても許されます。
自分の口に合うように、足りない味は自分で加えて、調えるスタイルです。
ラオチュウにも氷砂糖を入れて味を加えてから飲もうかと思いますが、この場合は例外です。
ラオチュウである紹興酒に限っては、一口目から氷砂糖を入れないのがマナーです。
堅苦しいマナーが少ない中国ですが、唯一、気をつけたいマナーです。
中国では、特に古いものに対して重んじる文化があります。
「ラオチュウ」という呼び名ができた背景も、中国には古いものに対して重んじる文化があるため生まれた別名です。
ラオチュウである紹興酒の一口目は何も混ぜずに、そのままいただくのがマナーです。
そのまま飲んで、古い歴史のありのままの味わいを感じましょう。
ただし、一口目を飲んで、もう少し味を調えたいと感じたときには、もちろん氷砂糖を入れてかまいません。
あくまで最初の一口目は、そのままでいただくのがマナーということです。