日本料理では、基本的にご飯のおかわりは自由です。
好きなだけ食べられます。
ただし、おかわりをするとき、守りたいマナーがあります。
茶碗の底に一口分だけ残した状態で、おかわりをお願いしましょう。
意外に思われる人も多いことでしょうが、一口分残すのが正式な和食のマナーです。
ご飯を少し残すのは、和食作法では「つなぎ」の意味があるのです。
「まだ食事は終わっていない」という意味が込められています。
人によっては「おかわりをください」という合図を恥ずかしく思ったり面倒と思ったりする人もいるでしょう。
茶碗の底に一口分のご飯を残している状態が「おかわりをお願いしたい」合図になり、わざわざ話しかける手間もなくなるのです。
恥をかかせたり話しかける手間を省いたりする意味もあります。
ただし、食事を終えたときには、茶碗のご飯をきちんとすべて食べきるようにしましょう。
すべて食べきることで「食事が終わりました」という合図になります。