中国は広大です。
広大な土地があるゆえに、気候・歴史・文化背景の違いから、中華料理にはいくつか種類があります。
中国を東西南北で分けると、4種類にわかれます。
やはり料理が誕生する背景には、地理的特徴や歴史などが関係しています。
中華料理の基本知識として、違いや特徴などを押さえておきましょう。
地理的特徴や歴史との背景をつなげると、中国の四大料理の特徴を覚えやすくなります。
中国地方の北側に位置しているがゆえ、緯度が高く、寒冷です。
寒さを乗り越えられるような肉体を作るため、高タンパクを中心とした肉類を、強い火力で調理した料理が中心です。
いため物や揚げ物も数多く見られます。
もともと宮廷料理から発達した料理のため、見た目が立派な料理が多いのも特徴です。
その一方、内陸に位置しているため、魚介類を含んだ料理は、あまり見られません。
北京ダック、羊肉しゃぶしゃぶ、チンジャオロース、水ギョーザ。
中国東側に位置する上海は、海に面しているため、魚介類をふんだんに使った料理が特徴です。
また上海は米の生産地としても有名です。
そのため、米と魚介類を組み合わせた料理が数多く見られます。
上海ガニ、ブタの角煮、ショーロンポー。
中国の南に位置している広東地方は緯度が低いため、温暖な気候です。
温暖な気候を生かして、農産物が大変豊かです。
また海に面しているため、港都市として東南アジアや西洋諸国と貿易を交わした歴史が背景にあります。
さまざまな食材に触れる機会も多く、広東料理ではさまざまな素材を混ぜて登場するのが特徴です。
たとえば、酢豚です。
肉とフルーツが混ざっているなど、意外性のある料理もあります。
また、ヤムチャの発祥の地としても有名です。
酢豚、フカヒレ、ツバメの巣のスープ。
四川料理の一番の特徴は、なんといっても「からさ」です。
中国の西側に位置している四川は、寒さの厳しい盆地です。
そのため発汗を促進させたり食欲を増進させたりするため、からい料理が発達しました。
体中がしびれるような、赤くてからい料理が特徴です。
マーボー豆腐、エビのチリソース、タンタンメン、バンバンジー、ホイコーロー。