叱るとまではいかない、軽微な内容があります。
「注意」です。
ひどく怒ったり、怒鳴ったりするわけではありません。
子どものために、話が大きくならない今のうちに、注意しておきたいこともあるでしょう。
「これはもう少しこうしたほうがいいんじゃない?」
「次からこうしたほうがうまくいくよ?」
「ちょっとここがよくないね」
怒ったり叱ったりするわけではなく、軽い注意レベルです。
しかし、注意レベルの軽微な内容であるにもかかわらず、くどくどした話し方になっていませんか。
そもそも人間の集中力は、それほど長くは持ちません。
叱られるときには、最初の1分しか話が残らない。
もちろん重大な過ちのときは、今後は二度とないように、じっくりお説教することも必要でしょう。
長い沈黙を作りながら、きちんと相手が理解して反省するような叱り方も、状況に応じて必要です。
しかし、いつもそういう叱り方は疲れます。
軽微な注意内容なら、軽く伝えるほうがいい。
そこで徹底したいのは「1分ルール」です。
そもそも人の集中力は、短い時間しか保てません。
話を本気で聞けるのは、最初の数分まで。
伝えたいことが軽微な注意のレベルである場合は、叱るときは1分ルールを心がけましょう。
「1分でまとめる」というより「1分以内でまとめる」ということです。
話が短ければ短いほど、子どもは聞きやすくなります。
叱られた印象も小さいので、心のダメージも小さくなるのです。