執筆者:水口貴博

子どもを上手に叱る30の方法

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軽微な注意は、1分ルールを徹底する。

軽微な注意は、1分ルールを徹底する。 | 子どもを上手に叱る30の方法

叱るとまではいかない、軽微な内容があります。

「注意」です。

ひどく怒ったり、怒鳴ったりするわけではありません。

子どものために、話が大きくならない今のうちに、注意しておきたいこともあるでしょう。

「これはもう少しこうしたほうがいいんじゃない?」

「次からこうしたほうがうまくいくよ?」

「ちょっとここがよくないね」

怒ったり叱ったりするわけではなく、軽い注意レベルです。

しかし、注意レベルの軽微な内容であるにもかかわらず、くどくどした話し方になっていませんか。

そもそも人間の集中力は、それほど長くは持ちません。

叱られるときには、最初の1分しか話が残らない。

もちろん重大な過ちのときは、今後は二度とないように、じっくりお説教することも必要でしょう。

長い沈黙を作りながら、きちんと相手が理解して反省するような叱り方も、状況に応じて必要です。

しかし、いつもそういう叱り方は疲れます。

軽微な注意内容なら、軽く伝えるほうがいい。

そこで徹底したいのは「1分ルール」です。

そもそも人の集中力は、短い時間しか保てません。

話を本気で聞けるのは、最初の数分まで。

伝えたいことが軽微な注意のレベルである場合は、叱るときは1分ルールを心がけましょう。

「1分でまとめる」というより「1分以内でまとめる」ということです。

話が短ければ短いほど、子どもは聞きやすくなります。

叱られた印象も小さいので、心のダメージも小さくなるのです。

子どもを上手に叱る方法(15)
  • 軽微な注意レベルは、1分ルールを徹底する。
「ダメです」という表現を「よくない」という表現に言い変える。

子どもを上手に叱る30の方法

  1. 消極的な性格の原因は、親の叱り方にあった。
  2. 怒鳴られて育った子どもは、消極的になる。
    褒められて育った子どもは、積極的になる。
  3. 単に怒るだけではいけない。
    なぜいけないのか理由を必ず含めること。
  4. 「なぜ」は、魔法の言葉。
    子どもに質問すると、成長が促される。
  5. 人格否定・存在否定をしない。
    否定するのは行為だけでいい。
  6. 子どもにばかと言い続けると、本当にばかになるのは本当の話。
  7. 面倒でも、一人一人に接するのが一番効果は高い。
  8. 名前をきちんと呼んであげると、子どもは素直に言うことを聞く。
  9. ゆっくりした叱り方を心がけよう。
  10. 一度にいくつも指摘すると、どれも覚えられなくなる。
  11. 子どもの反省を促すためには、厳しい言葉より、長い沈黙のほうが効果的。
  12. 大勢の前では、叱らない。
  13. しゃがんで目線を子どもに合わせると、訴える力が強くなる。
  14. 行動を制限する言葉より、行動を変える言葉を口にする。
  15. 軽微な注意は、1分ルールを徹底する。
  16. 「ダメです」という表現を「よくない」という表現に言い変える。
  17. 1つのおもちゃから、たくさんの楽しみ方を引き出すことが大切。
  18. 存在を肯定しながら叱ると、子どもは前向きになる。
  19. 子育ての限界の兆候を見逃すな。
  20. いらいらしたときに、叱らない。
    怒ったときほど、叱らない。
  21. 自分より成長が早くても、気にしないように子どもを力づける。
  22. ひどい体罰をされた子は、親を否定し始める。
  23. 叱ったことが改善されていれば、すかさず褒める。
  24. 子どもに共感してから、叱る。
  25. どうすればいいのかわからないだけ。
  26. 子どもが高価な花瓶を落として割ったとき、あなたならなんと言いますか。
  27. 子どもの身の回りに高価な物を置かなければ、叱る回数も少なくなる。
  28. 叱った後こそ、いつもより話しかける回数を増やす。
  29. 子どもの話がわからなくても、うやむやにしない。
  30. 父と母が同時に叱るのは、逃げ場がなくなりショックが大きくなる。

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