あなたが子どものころ、親から叱られたときの記憶を思い出しましょう。
「親は、自分のことを全然わかっていない!」
いきなり怒る親に理不尽さを感じたことが、何度かあることでしょう。
親が叱るとき、言っていることが正しいのは、子どもでも十分にわかります。
わかりますが、なかなか素直に親の言うことを受け入れられない。
子どもである自分の立場をわかってくれていないからです。
叱るのは親ですから、親の立場で考えてしまいがちです。
大人の目線からいうのは、たしかに正論のように思えます。
しかし、精神年齢の低い子どもは、大人の言うことをなかなか素直に聞こうとしません。
大人になると忘れてしまいがちな大切な子どもの心です。
正しいことを言えば、何でも素直に言うことを聞くわけではない。
では、どうすればいいのか。
叱るときには、まず子どもの立場になってから考えてみましょう。
子どもの立場に立つというのは、まず子どもの気持ちに共感するということです。
「気分が悪かったんだね」
「いらいらしていたんだね」
「怒っていたんだね」
まず、子どもが今どんな気持ちになっているのか、精神年齢の高い親のほうが察知してあげましょう。
精神年齢の高い親のほうから、精神年齢の低い子どもに合わせるということです。
子どもの気持ちを共感しましょう。
子どもは自分の気持ちをわかってくれると、嬉しくなります。
あとに続く、お叱りの言葉も前向きに受け止めてくれやすくなります。
自分のことをわかっている人だからこそ、話を前向きに聞いて受け止めようとします。
「共感」を含めた叱り方を心がけましょう。