子ども同士が喧嘩をした後、親がかける言葉は決まっています。
「きちんと謝って仲直りしなさい」
当然の言葉ですね。
しかし「きちんと謝りなさい」とはいえ、なかなか素直に謝らない子どもがいます。
嫌がって、謝ろうとしない。
もちろん一度喧嘩をした相手に頭を下げて謝るのは恥ずかしい気持ちもあるのでしょうが、本当の問題はもっと別にあります。
どうやって謝ればいいのかわかりません。
子どもは「仲直り」なるものに、まだ慣れていません。
どういう態度で、どういうタイミングで、どういう言葉をかけていいのか、わからない。
大人でさえ難しい仲直りです。
子どもはもっと難しく感じられるはずです。
だからこそ、親のサポートが必要です。
友人と喧嘩したときには、親も一緒に相手に謝って、仲直りとはどうすればいいのかを手本を見せてあげましょう。
初めは親が謝っているのを、子どもに真似させるくらいでいい。
子どものいたずらに対して、親が代わりに謝るシーンがありますが、あれも1つの方法です。
「仲直りはこうすればいいんだな」
子どもは親を手本にして、やり方を覚えます。
親が謝っているのを横目に、自分も謝らないわけにはいかなくなります。
もちろんいつまでも親が代わりに謝るのではなく、子どもが謝ることに慣れていない時期だけ手本を見せてサポートです。
上手に謝る親の姿から、子どもも謝り方を学んでいくのです。