大人である親から見れば、子どもの悪い点は、山ほどあります。
あらゆることが不作法で、しつけたいことがたくさんあることでしょう。
親とはいえ、何度も言うのは疲れます。
そこで、子どもがミスや失敗をしてお説教をするときに、気づいたことすべてを同時に指摘をしてしまおうとする親がいます。
たしかに1回のお説教で指摘できるところは全部指摘すれば、1回で済みます。
親にとっても子どもにとってもベストであるかというと、どうでしょうか。
そううまい話はありません。
「あれも悪い。これも悪い。それも悪い」
一度にいくつも指摘されると、子どもは頭の整理が追いつきません。
親は大人ですから、すでに多くのことをわかっていますが、子どもに一度に教えても、頭の中がパンクして入りきりません。
覚えることや心がけることがたくさんあり、忘れてしまいます。
本当に子どもにわかってもらおうと思うなら、言いたいことを1つに絞ってください。
1回のお説教につき、指摘するのは1つのみ。
子どもは理解もしやすく、覚えやすくなります。