自分が悪いのか、相手が悪いのか。
仲直りをしたいなら、どちらが悪いかにこだわりすぎないことです。
もちろん喧嘩の発端は、どちらかにあるのでしょう。
どちらかに何らかの落ち度があって、トラブルへと発展していった状況が多いはずです。
罪や過ちの程度によって、両者が問われる責任の比重も変わります。
「悪いのはどちらだろうか」
「責任の比重はどのくらいだろうか」
「罪の重さはどのくらいだろうか」
思い悩むこともあるのではないでしょうか。
しかし、どちらが悪いかにこだわりすぎないこと。
どちらが悪いかにこだわったところで、何もいいことはありません。
むしろ仲直りを遠ざけるだけになります。
どちらが悪いかにこだわった結果としてあるのは、責任の押し付けです。
「あなただけが悪い」「私だけが悪い」と言えば、一方的な攻撃になります。
どちらが悪いかにこだわると、罪の意識があやふやになるばかりか、責任の比重割合も偏ります。
「すべて相手が悪い」と思うと、攻撃的な態度になります。
「すべて自分が悪い」と思うと、自己虐待になります。
どちらが悪いかにこだわりすぎると、健全な仲直りがしにくくなるのです。
どちらが悪いのかにこだわるのはやめましょう。
ここで意識したいのは「喧嘩の原因はお互いにある」という考え方です。
「相手は悪くて、自分はまったく悪くない」ということはありません。
「自分だけ悪くて、相手はまったく悪くない」ということもありません。
「喧嘩の原因はお互いにある」という場合がほとんどです。
仲直りのコツは、お互いが自分の非を認め合うことにあります。
「喧嘩の原因はお互いにある」と思ったほうが、気持ちが楽になります。
お互いが「私も悪かったよ。反省するよ」と言い合えば、仲直りはできたも同然です。
どちらが悪いかにこだわりすぎず、お互いが反省すれば、すぐ仲直りが実現できます。