あなたが、自分より10歳年下の人と、これからの時代がどうなるのかを予想をし合ってみましょう。
おそらく年上のあなたのほうが、より正確に新時代の予想ができることでしょう。
できるだけ具体的な例を挙げて、うまく説明できるはずです。
理由は単純です。
あなたのほうが、世の中のことをよく知っているからです。
経験の差が、時代予想の的中率にはっきり表れます。
「企業の繁栄と衰退」
「人の生死」
「店の開業と廃業」
「人間性の光と影」
年上であるあなたのほうが、世の中の波乱万丈をたくさん目にしています。
いろいろな情報を知り、さまざまな経験を積んでいるため、それらをもとに先の時代の予想が正確にできます。
だてに年を取っているわけではありません。
生き方にも寄りますが「長く生きている」ということは、時代の先を読むために大変有利です。
さまざまな情報に触れ、たくさんの経験を積んできている分、時代の先を読むことが、より正確にできるのです。
経営者には、高齢者が多く見られます。
一部のベンチャー企業ではその限りではありませんが、おおむね一般的な企業では「地位の順位」は「年の順」になっています。
体力や知識の豊富さでは、若い人たちは負けていません。
なぜ、経営者に高齢者が選ばれるのかというと「経験の差」です。
会社の経営では、時代の先を予想しなければなりません。
時代の変化に柔軟に対応できるよう、これからの時代の流れを予想して、会社の経営に生かさなければなりません。
また、次にヒットするであろう商品やサービスを考え、利益につなげる必要があります。
予想が当たるか否かが、会社の存続に大きく関わりますから、その仕事は重要です。
こればかりは、本を読んでも答えは書いていません。
これからの時代がどうなるのかという正確な答えはありません。
これまで培った経験や勘が頼りに、予想するしかありません。
長く生きている人のほうが、世の中のことをよく知っているため有利です。
ゆえに、時代の先を読むことが要求される経営者ほど、高齢になってしまうのです。