「ここはこうしなさい!」
「こんなこともわからないのか!」
「細かいことを言うようだけど……」
先生からの厳しい言葉の中には、感情的なものが含まれることがあります。
教育熱心な先生ほど、重箱の隅をつつくような細かい指導を徹底します。
それも、しつこいのが特徴です。
残念ながら、そういう先生は、往々にして生徒から嫌われます。
口うるさい親が嫌われるように、口うるさい先生も嫌われてしまうのが、世の法則です。
しかし、教育熱心な先生ほど、ためになる先生です。
口うるさいことを言えば、生徒に嫌われるであろうことは、先生も十二分にわかっています。
十二分にわかっているのに、なぜそれができるのかというと、生徒のことを心から真剣に考えているからこそです。
「先生は生徒から嫌われてもいいから、生徒の未来になる指導をしよう」
生徒のことを本気で考えています。
これほどためになる先生はいません。
口うるさい先生の言葉に、気分を害するようでは、アマチュアです。
先生の言葉を受け入れられなくなったら、成長も止まるからです。
先生からの言葉に気分を害してしまうのは「短期的な視野」になっているためです。
その場の感情に、振り回されています。
しかし、10年後の成長まで、視野に入れましょう。
プロは、長期的に考えます。
厳しい教えであるほど、10年後には役立っていることでしょう。
「先生の指導のおかげで、成長ができた」
心から、そう思えるはずです。
アマチュアは、現在を起点に考えるから、先生の言葉に気分を害します。
感謝できません。
しかし、プロは、未来を起点に考えるから、先生の言葉を喜んで受け入れることができます。
感謝できます。
10年後のはるか未来の成長を真剣に考えた場合、先生の言葉は厳しければ厳しいほど、感謝できるようになります。
嫌われることを覚悟した徹底的な指導と指摘は、必ず生徒のために役立つ内容のはずなのです。