アマチュアは、都合の悪い条件があると、何かと批判し始めます。
「これではきちんとした仕事ができない」
「もっと環境を整えるべきだ」
「こんな悪条件にした人は誰だ」
アマチュアは、仕事をする前に、批判します。
あげくには、犯人捜しを始めます。
アマチュアにとって、仕事前の批判は、定常業務です。
目につく、あらゆる批判を、口にしてからようやく仕事に取りかかります。
なぜそうするのかというと、あらかじめ「逃げ道」を作るためです。
もし失敗したときは、ほかに原因をなすり付けることができ、自分の評価を落としにくくなります。
そういう深層心理が「仕事前に批判ばかりする」という態度に出ています。
しかし、プロは条件が悪くても批判しません。
むしろ、ほほ笑みます。
内心「やった!」と喜んでいます。
条件が悪いほど、にやにやします。
条件が悪くなればなるほど、実力の差を見せつけやすいからです。
大学受験で差が出るのは、簡単な問題が出たときではありません。
簡単な問題なら、みんなが高得点を取ってしまい、勉強ができる人とできない人とが区別されません。
偏差値のばらつきも小さくなります。
差は、難しい問題が出題されたときにできます。
勉強ができない人は難問に解答できませんが、本当に学力のある人は回答できてしまいます。
悪条件ほど、実力の差を見せつけられます。
本当に実力のある人は、悪条件こそ好条件です。
プロは、どんな条件であろうと、実力を発揮できる自信があります。
プロのゴルファーほど、天気が快晴であろうと雨が降ろうと風が吹こうと、安定したスコアを叩き出します。
豊富な経験があるため、雨の強さや風の強さも計算に入れることができ、常に高スコアです。
条件の悪さを批判しません。
プロは、悪条件のときほど、にやにやするのです。