誰でも、スタートラインは同じです。
はじめこそは、上達の具合にさほど違いはありません。
上達曲線は、誰でも同じような曲線です。
アマチュアとプロの差は、初期には表れません。
差ができ、アマチュアとプロとでわかれ始めるのは、上達してからです。
上達をしたアマチュアは、典型的な失敗例として、次のことを心がけ始めます。
「上達したから、基本を卒業して、応用問題へと取りかかろう」
十分に基本ができるようになったので、基本は卒業して、次に応用問題にステップアップしようとします。
一見すれば、当たり前の順番です。
しかし、応用問題へ取り組み始め、しばらく経つと、成長にかげりが見え始めます。
原因は、基本問題を卒業したためです。
ここが、アマチュアの見落としがちな点です。
どんな応用も、基本が土台です。
基本をやめてしまったので、基本の成長も止まります。
いえ、むしろ手を付けませんから、衰えて崩れます。
すると、応用もうまくできなくなるようになります。
せっかく積み上げてきたピラミッドは、土台から崩れ始めます。
では、プロは上達したとき、どうするのでしょうか。
プロは、永遠に基本を卒業しません。
基本が自由自在に操れるようになったら、基本同士を組み合わせ始めます。
この方法なら、基本を卒業せずして応用に取り組めます。
それが本当の応用です。
どんなに上達しても、基本はいつまでも必要です。
ピラミッドを大きくしようとすればするほど、しっかりした土台が大切なのです。