今はもう書かなくなりましたが、私は学生時代、日記をつけていました。
19歳から24歳までの5年間、1日も欠かさず書いていました。
この日記を書く作業は、わかりやすく説明をするための基礎作りに、大いに役立った実感があります。
当時使用していた日記は、5年間が1冊になった日記でした。
選んだ理由は、単純に「長く続けたいから」でした。
書く分量の多い日記だと、挫折してしまいそうだったので、短めで長く続けられる日記帳を選びました。
5年間が1冊になっているので、1日分は、たったの5行しかありません。
書き始めた当初は、5行では足りなくて、まとめるのに苦労しました。
1日にあった出来事を、たった5行でまとめる作業は、苦痛でした。
大切だと思っていたところを削らなければならず、本当に大切な行動や感じたことだけをまとめます。
5行しかないので、わかりやすい表現や簡潔な言葉で書かなければなりません。
そのくらい大胆に自分の行動や考えを簡潔にまとめる作業を5年間欠かさず続けたことで、頭の整理がしやすくなりました。
5年後には、5行では多すぎるくらいになっていました。
1日の行動の中で、大切な部分だけを抜き出す練習は、続ければうまくなるものです。
自分の人生に変化をもたらした体験や会話だけを、上手にピックアップできるようになったのです。
日記は、短いほうが、説明もうまくなるのです。