「あなたのひどい言葉で心が傷ついた」
「あなたの言葉のせいで、立ち直れない」
「心に突き刺さった」
ひどい言葉を言われて、心に傷がついたという人がいます。
みんなが当たり前に使っているこの言葉ですが、あらためて考えるとおかしな話です。
心は見えないし、直接触れることもできません。
どう相手の心に傷をつけることができるのでしょうか。
実際のところ、他人はあなたの心に直接傷をつけることはできないのです。
傷がついたというのは、自分でそういうふうに勝手に解釈しているだけのことです。
自分のためを思って言ってくれている言葉を、勝手に悪口と受け止め、自分で自分の心に傷をつけます。
傷をつけている人は、自分なのです。
相手からの言葉を受け取り、マイナスへと受け止め、最終的に自分で心に傷をつけます。
「傷ついた」が口癖になっている人は、そもそも物事の受け止め方がマイナスへと傾いています。
せっかくあなたを思って批判してくれているのに「悪口を言われた」と受け止め、心に傷をつけます。
傷をつけているのは、誰でもない自分なのです。
また一方で、心に傷がつかない人もいます。
そういう人は、どんな言葉も「ありがたい」と思える人です。
すべての言葉を感謝して、ありがたく思える人です。
どんな中傷も、プラスへと受け止めてしまうから、どんどん成長します。
賢い人は、自分への批判をプラスとして受け止め、成長に変えます。
批判されたところを直せば、素晴らしい自分になれますから、批判の言葉にも、批判する人にも感謝したくなります。
受け止め方を変えれば、いらいらすることがなくなります。
どんな言葉も、ありがたく思えてくるのです。