近くを見つめていると、いらいらしやすくなります。
遠くを見つめていると、いらいらしなくなります。
遠くにある存在のほうが、動きが小さく、安定した存在だからです。
それは、人生においても同じです。
近くにあるものとは「目標」にあたります。
遠くにあるものとは「目的」にあたります。
どんなことにもいえますが、目標は、必ず目的が前提になっています。
「人を助けたい」目的があれば「医者」という目標ができ、その手前に「医学学校へ通う」目標ができます。
またさらに、その手前に「勉強」という目標ができます。
目の前の目標というハードルを一つ一つクリアしていきますが、本当に向かうべきところは「人を助けたい」という目的です。
それが最終的な目的地です。
目の前の目標に振り回されていても、遠くにある目的をしっかり意識していれば、少々のことではいらいらしなくなります。
進むべき方向性がわかっているため、修正や改善も対応しやすくなるからです。
目的地へ向かう道のりがひととおりでないように、人生の目的にたどり着くためにも、ひととおりの道だけではありません。
さまざまな道を視野に入れながら、ベストな道を選択します。
1つの道がふさがっていれば、別の道を歩めばいい。
そういうことは、目的があってこその話です。
遠くにある目的を見ているから、できるようになります。
遠くを見ていると、安定します。
目的を意識していると、心が安定するのです。
あなたが今、走っている先には、どのような目的がありますか。