執筆者:水口貴博

大事な場面でチャンスをつかむ30の方法

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相手が口にしていない声を聞くと、人間関係が向上する。

相手が口にしていない声を聞くと、人間関係が向上する。 | 大事な場面でチャンスをつかむ30の方法

文学には「行間を読む」という言葉があります。

行と行の間には、文章として書かれていなくても著者が書きたい言葉が隠れているということです。

はっきり文字として表現はされていませんが、文脈の流れから言いたいことを感じ取るということです。

行間が読めるようになると、より深く文学を楽しめるようになり、書かれていない文章を楽しめます。

主人公の隠れた心情や行動が読み取れるようになると、面白い。

たとえば、以下の文章はどうでしょうか。

  1. 私は彼女に近づきたかった
  1. でも、できなかった
  1. 恥ずかしくて、いつの間にか顔は赤くなってしまっていた

この3行には、言葉が隠れています。

その言葉を読み取ることが「行間を読む」ということです。

なぜ彼は彼女に近づくことができなかったのか。

あなたにはわかりますか。

一度振られたからなのか、喧嘩したからなのか、尊敬しているからなのか、それとも好きだから近づけないのか。

キーポイントは(3)です。

「恥ずかしくて、いつの間にか顔は赤くなってしまっていた」という文章から、もうおわかりですね。

「恥ずかしい」「顔が赤くなっている」ということから、彼は彼女のことが好きなんだなということがわかります。

たったこの3行には「好き」という言葉は一切登場しません。

しかし「彼は彼女のことが好きである」ということがわかるのです。

これが、行間を読むということです。

文章だけの話ではありません。

会話の中でも同じです。

往々にして、人間とは自分のコンプレックスは口には出して言いません。

口には出して言いませんが、会話の文脈からそれが読み取れることがあります。

「どうよ。俺のフェラーリ。かっこいいだろ」

私は言葉を扱う仕事をしている職業柄、人の言葉から相手のことをかなり読めます。

フェラーリを自慢するということは、つまりすごいことを知ってもらいたいということ、認めてもらいたいということ。

すごいことを誇示するということは、彼はすごくないということです。

つまり、彼には自分に自信がない、コンプレックスがあるということが感じ取れます。

自信がないから開いた心の穴をふさごうと、自慢をしようと逆の行動に出ます。

彼に一度も会ったこともなければ、どんな人かも知りません。

しかし、人の内側は、必ず外側に出てきます。

自慢をする彼には、言葉の裏に「私はコンプレックスがあるんです」という心の声が聞こえてきます。

これが「相手の心を見る」ということです。

文学における、行間を読むことと同じ話です。

言葉として表現はされていませんが、前後の文脈や言葉の裏返しから、相手の心の内が見えてきます。

相手のことが見えてくるようになると、自然と人間関係がうまくなります。

相手の心が見えるのですから、うまくならないわけがありません。

行ってほしいことや言われたくないことがわかると、トラブルを未然に防げ、人間関係が自然と向上するのです。

大事な場面でチャンスをつかむ方法(23)
  • 相手の心の声を聞く。
「無理です」と即答する人は、実は真剣に考えていない。

大事な場面でチャンスをつかむ30の方法

  1. チャンスは、流れ星。
  2. チャンスを求めていないと、チャンスに出会えない。
  3. チャンスが現れる前から努力をしている人が報われる。
  4. チャンスをつかめる人は、つかめる習慣がある。
  5. チャンスが来るまで待たない。
    チャンスは自分で作り出す。
  6. チャンスは日常にあふれている。
    気づけない自分がいるだけ。
  7. 話しかけようか迷っているうちに、チャンスは消えてしまう。
  8. タクシーの運転手さんに話しかければ、思わぬ情報が手に入る。
  9. チャンスを生かす3大要素。
    「お金」「体力」「メンタル」
  10. メモを取る習慣は、チャンスをつかむ習慣。
  11. 当ててくれないのは、手を挙げないから。
  12. 「できません」と言って断らない。
    「難しい」という言葉を使おう。
  13. 感謝の言葉の後に、もう一言加えよう。
  14. お世話になっていない人にも「ありがとう」と言っていますか。
  15. 長いところにチャンスはない。
    短いところにチャンスがある。
  16. 長い行列で、不機嫌な表情をしない。
  17. 質問を交えて話しかければ、すてきな出会いが生まれる。
  18. 「今すぐ行動」の習慣で、チャンスがつかみやすくなる。
  19. 本を読んでも、行動しなければ意味がない。
  20. 約束時間の10分の違いで、印象はまったく異なる。
  21. お金のかからない表情は、笑顔が一番。
  22. 「want」を大切にすれば、自然とチャンスは巡ってくる。
  23. 相手が口にしていない声を聞くと、人間関係が向上する。
  24. 「無理です」と即答する人は、実は真剣に考えていない。
  25. 挨拶されるより、挨拶しよう。
  26. 「許せない」と憎んでいるとき、自分が一番疲れてしまう。
  27. すぐ謝る人は、チャンスを大切にしている人。
  28. 「でも」から話し始めると、チャンスが逃げていく。
  29. 本代は、チャンス代も含まれている。
  30. 誰もがやりたくないことに、チャンスがある。

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