私はよく昔から「変人」と呼ばれています。
普通の人ではやらないようなことを、喜んでやっているからです。
私としては、さまざまな経験をしたい。
だからレストランで食事を選ぶときも「食べたことがない料理」を、つい選んでしまう癖があります。
できるだけさまざまな料理を口にして、生きている間に世界各国にあるすべての料理を口にすることが、私の1つの目標です。
先日、噂の「メイドカフェ」に初めて行ってみました。
行きたい動機は「体験したことがなかったから」という、ささいな理由からです。
メディアで騒がれているメイドカフェが、どういうものなのか一番よく理解するためには、実際に自分が体験することです。
体験に勝る勉強はありません。
テレビや新聞を通して、頭で理解をしても、わかった気になっているだけです。
「メイドカフェに行くなんてはしたない」と批判する人に限って、まだ行ったことも体験したこともない人なのです。
「食わず嫌い」という言葉があります。
言葉のとおり、食べてもいないのに嫌いになってしまうことです。
食べる前に「おいしくないに違いない」と決め込み、食べる前に嫌いになってしまう人が多い。
そんな「食わず嫌い」という言葉は、食事に対してだけではありません。
「経験」に対しても「食わず嫌い」があるのです。
一度も経験したことがないのに「つまらないに決まっている」「面白くないに決まっている」と決め付けてしまうことです。
経験する前に嫌いになってしまうことも「食わず嫌い」と同じです。
本当のところどうなのかは、実際に経験してみないとわからないのです。
あなたの生活の中をちょっと振り返ってみましょう。
経験したことがないのに「つまらないに決まっている」「面白くないに決まっている」と思い込んでいることはないでしょうか。
つまらないと思っていたことが、意外に面白かったということはよくあります。
私はこれまでに何度もそうしたことは経験しています。
どうせ性格の悪い人だろうなと会ってみると、意外に謙虚でいい人であることに驚いたこと。
面白くないと思っていた映画を見ると、意外に面白かった。
おいしそうではないけれど、食べてみると予想に反しておいしかった。
こうしたことは、体験するからこそ、起こる出来事です。
本からだけの情報では、わかった気になるだけであり、本当はわかっていないのです。
そういえば、先にお話ししたメイドカフェに行った感想ですが「とてもどきどきした。また行ってみたい」というのが感想です。
あえて詳しい話はしません。
言葉で表現すると「へえ、そういうものなんだ」と、つまらない情報をあなたに与えてしまいそうだからです。
それこそ食わず嫌いで終わってしまう。
あなたが実際に経験するほうが、もっと勉強になります。