つながりを持つのは、社内だけではありません。
社外の人とつながりを持つことも、重要です。
自社の人たちとばかり関係を持っていると、視野が狭くなります。
同じ業界の中では、同じ情報しか流れてきません。
社内の人とばかりの付き合いでは、偏った情報になるでしょう。
当たり前だと思っていることも、ほかの会社やほかの業界と比べると、時代遅れだったり、異常であったりすることもあります。
自分では普通と思っていた会社も、実は不当な労働を強いている会社ということに気づくきっかけになります。
私は以前、仕事を通してほかの会社の人であるKさんという男性と出会ったことがありました。
私と同じ年齢だったので、すぐ仲良くなりました。
別の会社ですから「そっちの会社はどういう感じなの」と軽く話を聞いて、情報交換をしていたときのことです。
話を聞くうちに、Kさんの会社は少し変わっていることに気づきます。
月に300時間も働かせるという会社でした。
Kさんは、それが普通だと思っている。
仕事の状況によって多少の残業はわかりますが、300時間は桁外れです。
さすがに「それはおかしい」ということになりました。
Kさんは、働きすぎのため、一度倒れて入院したこともあるそうです。
おなかの痛みが止まらず、血便が出たりして、慢性的な病気になっていました。
しばらくしてKさんは、ほかの会社の事情を知って「自分の会社は普通ではない」と気づいたそうです。
その後、Kさんは会社を辞める行動に出ました。
Kさんの健康や将来を考えると、その選択で間違いありません。
「ほかの会社ではどんな仕事をしているのか」
「どんな雰囲気なのか」
「どんな給与体系なのか」
情報交換をしていくと、面白い発見があるものです。
情報交換の場所が社内だけになると、世間知らずのままになります。
積極的に社外の人とも交流して、情報交換をしていきましょう。