愛のあふれる人になる方法は、実は誰しもすでに知っています。
どれも当たり前のことであり、ここで書くまでもなく、あなたもすでにこれらが大切だということはわかっているはずです。
さて、問題は次なのです。
「それはわかっている。それができないから困っているのではないか!」
そうです、そうなのです。
みんなと仲良くすることは、誰しもが頭ではわかっていることです。
どうすればいいのかも、実はわかっています。
しかし、それが、できないから困ってしまうのです。
頭ではわかっていても、なかなかできないから、私たちは悩むのです。
学びの世界には、限界があるということです。
プラス思考という考え方があります。
プラス思考がよいということは、私が言わなくても、みんな知っていることです。
わかっていることです。
なら、みんな今ごろはハッピーであるはずですよね。
しかし、なかなかそうした現実ではありません。
みんななかなかハッピーになれず、苦しんでいるのです。
「プラス思考になろう、なろう」と思えば思うほど、実際にはそう思っていないということです。
思っていないのに、思い込もうとしているだけです。
プラス思考を意識し、一時的に明るく考えることができたとしても、少し気を抜けばまたマイナス思考へと戻ってしまいます。
元がマイナス思考ですから、本来あることを変えようと思っても、なかなかできないのです。
こう考えましょう。
頭で考えるのではなく、体験を通して体得するのです。
私はこれまでにたくさんの本を読んできましたが、どれも頭に染み込んだ知識ばかりです。
頭で学んできたことは、頭でわかっているばかりで、生活にまで生かせる形にはなっていませんでした。
自分の人生を振り返り「これは勉強になったな」という瞬間は、いつも現実に起こった行動ばかりでした。
もちろん本から学ぶことも大切ですが、やはり「頭で理解しただけ」になるのです。
人付き合いは「笑顔で、元気で、優しく」なんていうことは、頭では、みんなわかっています。
ですが、本当に人付き合いを向上させるためには、実際に人と話して、あれこれ体験してみることが一番なのです。
体験を通して、初めて本当に習得ができるのです。
活用できる形になるのです。
人間社会の中に揉まれながら「こういうときは、こうしたほうがいいな」「あの人の真似をしよう」と学べます。
生活に生かせる本当の知恵は、頭ではなく、体を通して覚えることが必要です。
それが最も実生活に生かせる形になるのです。