よく片思いを、愛の一種と考える人がいます。
たしかに愛といえば愛になりますが、厳密にいえば「駆け引きの愛」になります。
本当に愛について考えると、片思いは的が外れてしまうというところが正直なところです。
無意識のうちに「見返り」を求めてしまうからです。
「え~、どういうこと? 片思いは、本当の愛とは違うの?」
そういう声が飛んできそうですね。
本当の愛とは、異なります。
本当の愛があれば、相手が幸せなら、十分にそれでよいと考えるはずです。
本当の愛とは「ギブ&ギブ」です。
見返りを求めている愛は、本当の愛ではなく「駆け引きの愛」になります。
たとえば、あなたが花を育てるときに、見返りを求めるでしょうか。
あなたが花を育てるとき、見返りを目当てに育てますか。
いいえ、見返り目的では育てないはずです。
花は、無条件の愛がなければ育てることができません。
もし、見返り目当てで育てようとしても、見返りがありませんから、挫折してしまいます。
花を育てるためには、ギブ&ギブしかありません。
見返りを求めない、本当の愛が必要です。
見返りがないにもかかわらず花を育てることができる人は、本当に愛がある人なのです。
愛ある人は、花が成長する姿を見るだけで、ハッピーになります。
これを、恋愛に置き換えて考えてみましょう。
片思いは、心のどこかで「私のこと、好きになってくれないかな」と期待しているはずです。
両思いを願っているはずです。
つまり「見返り」を期待しているのです。
本当の愛ではなく、駆け引きの愛になります。
自分は相手のことを十分に好きですが、相手も好きになってくれないと成就できない願いです。
片思いは本当の愛とは違うことなのです。
しかし、本当の愛は、見返りがあって成就するわけではありません。
あなたが相手のことを好きになり、愛した瞬間に、愛は語れるのです。
花を育てるときには「よし。大切に育てるぞ!」と意気込んだ瞬間から、混じり気のない純粋な愛が発生しています。
花を育てるように、本当に相手のことが好きなら、元気になっている姿を見るだけで十分に幸せであるはずです。
花を育てることができる人は、大きく元気に成長する花の姿を見ることが、自分の幸せであると感じます。