トラブルになったとき、相談しまくるのは要注意です。
相談をすること自体はいいのです。
自分一人の頭では限界があります。
人から意見を伺うことで、気づきが得られたり、視野が広がったり、思わぬ選択肢が見つかったりします。
珠玉のアドバイスをいただき、ぱっと道が開けることもあるものです。
しかし、相談することはあっても「誰でも良い」と言わんばかりにあちこち声をかけるのは良くありません。
相談を受けた人が、それを見たらどう思うでしょう。
「あなたのアドバイスは役立たなかったので、別の人にアドバイスしてもらいます」という様子に見え、良い印象を受けません。
相談を受けた人は貴重な時間を割きました。
真剣に考えてアドバイスをしました。
あちこち相談していると「自分の意見はぴんとこなかったのかな」と感じ、少々不満を覚えます。
そのことで、信頼を落としてしまい、協力してあげたい気持ちも薄れてしまうのです。
またいろいろな人に相談すると、いろいろな意見・アドバイスが返ってきます。
人によって価値観・考え方は千差万別です。
「AよりBのほうがいい」と言う人もいれば「BよりAのほうがいい」と言う人もいます。
「AもBもダメ」と言う人もいるでしょう。
「アドバイスに振り回される」という状態になります。
「結局どうしたらいいの?」となり、途方に暮れてしまいます。
相談しまくると、かえってトラブル解決が難しくなるのです。
大切なことは「相談しても、相談しまくるな」です。
相談するなら、きちんと人を選ぶことが大切です。
「未経験より経験者」「初心者より上級者」「素人より専門家」です。
相談するのは、ほんの数人でいいのです。
本当に信頼できるなら、たった1人でも十分です。
相談しまくるのではなく、きちんと信頼と実績のある人に相談しましょう。
ただし、いただいたアドバイスだからといって、すべてうのみにするのはNGです。
「この人の言うことは絶対正しい」と信じ込むのではなく、あくまで参考とすることが大切であり、その取捨選択は必要です。
あらゆるアドバイスは参考としつつ、最終的に決断するのは自分なのです。