美術鑑賞がより面白くなる視点があります。
「家に飾るならどれにするか」という視点です。
人は、自分に関係することとなると、気持ちが入ります。
「家に飾るなら、どの部屋がいいかなあ」
「これを飾ると、部屋がエレガントになるだろうなあ」
「玄関に飾ると、美術館の入り口みたいになるね」
「この絵は応接間にちょうどいいかもしれない」
「立派な絵が飾っていれば、家にお客さんを呼ぶのが楽しみになるなあ」
「なんて魅力的な絵画なのだろう! これを部屋に飾ったら、毎日明るい気分で過ごせるに違いない」
美術鑑賞が「商品選び」のような感覚になり、飾ったときのイメージが膨らみます。
幸せなイメージが膨らむと、ついにやけてしまいます。
「家に飾るならどれにするか」という視点で、気楽に鑑賞しようではありませんか。
自分との関連性が生まれると、鑑賞力がアップするのです。
「家に飾りたい作品=自分の好きな作品」です。
「家に飾るならどれにするか」という視点で鑑賞すると、自分好みの作品を見つけやすくなります。
「なぜ私はこの作品を気に入ったのだろうか」と自問してみるのもおすすめです。
自分の意外な好みや新たな好みに気づかされることがあるのです。
見逃せない注目ポイントなのが、展覧会の出口です。
展覧会の出口ではミュージアムショップがあって、展覧会のテーマにちなんだグッズがたくさん販売されています。
Tシャツ、エコバッグ、ポストカードといった形で販売されているので、気に入った作品なら購入してみるといいでしょう。
ポストカードであれば、手頃な価格で購入できます。
好きな作品ベスト3を買ってみるのも良し。
ポストカード3枚であっても、十分お手頃な価格です。
小さな額縁にポストカードを入れて飾ると、部屋の雰囲気がエレガントになります。
「家に飾るならどれにするか」という視点が、現実のものとなるのです。