忘れがちなのは「常設展」です。
常設展とは、期間を設けず、いつでも見られる展示のことをいいます。
「企画展にはよく行くけど、常設展はほとんど行かない」という人も多いのではないでしょうか。
「常設展には一度も行ったことがない」という人もいるかもしれません。
それはもったいないことです。
常設展は企画展に比べ、地味なイメージがあるかもしれません。
企画展は大々的に告知され、多くの人で賑わいますが、常設展の告知はいつも展示されていることもあり、あまり目立ちません。
もちろん企画展もいいのですが、常設展にも目を向けてみましょう。
期限やテーマを設けている企画展に対して、常設展は期限がありません。
常設展は、美術館所蔵の作品を鑑賞できます。
美術館が買い取った作品なので、その美術館の特色やこだわりが感じられます。
常設展こそ美術館の「核」に当たりますから、鑑賞価値は十分あるのです。
企画展は一期一会ですが、常設展は期間が設けられていないため、いつでも鑑賞ができます。
常設展は、企画展に比べて安価に鑑賞できることもメリットです。
企画展に比べると人は少なく、ほとんど混雑もないので、快適に鑑賞できるでしょう。
もちろん音声ガイドも要チェックです。
常設展とはいえ、世界的に有名芸術家の作品を鑑賞できることもあります。
数千万円クラスの作品はざらにあり、中には数億円クラスの作品と出会えることもあります。
ゴッホ、セザンヌ、ルノワールといった、世界的巨匠の絵画を所蔵している美術館もあります。
今まで企画展しかチェックしていなかったのなら、一度常設展にも足を運んでみてはいかがでしょうか。
常設展を通して美術館の特色やこだわりを知ることも、楽しい美術鑑賞です。