社会人になったある日のこと、学生時代の友人から連絡が来ました。
「久しぶりだね。○○だよ。覚えている?」
数カ月ぶり、数年ぶりです。
久しぶりに連絡が来ると嬉しくてたまりません。
自分のことを覚えていてくれ、わざわざ連絡をしてもらえるのは、あたりがたいことです。
飛び上がるような喜びがあって、一瞬でテンションが上がるでしょう。
異性の友人ならなおさらです。
嬉しくて懐かしくて、久しぶりに会う約束をしました。
数日後、おしゃれなカフェで再開を果たし、昔話に花を咲かせて楽しいひとときを過ごします。
ところが、途中から話の流れがおかしくなりました。
契約の話を持ち出してくるのです。
「こんな話があるんだけど、どう?」と誘ってきます。
断っても「絶対おすすめだよ」「必ずうまくいくから」としつこく食い下がってきます。
だんだん気持ちが揺らいできて「せっかく連絡をくれたのだから、まあいいかな」と思いそうになる……。
さて、もしこうした状況に遭遇することがあれば、あなたが取るべき行動は1つです。
友人が急に契約の話を持ち出してきたら、いかなる理由があろうとも、即中座してください。
直ちに話を打ち切って、その場から離れましょう。
それは「マルチ商法」です。
マルチ商法は、学生時代の友人に久しぶりを装ってアプローチするのが常套手段です。
残念ですが、その友人は純粋な気持ちであなたに連絡を取ったのではありません。
マルチ商法であなたを利用しようとしているだけです。
これほど失礼なことはありません。
それ以上話を聞いても仕方ないので、中座するのがベストです。
中座の理由は何でもかまいません。
「急用を思い出した」「次の予定が入っているから」など適当な理由でOK。
友人だからといって、情に流される必要はありません。
断るのは申し訳ないと思う必要は一切なし。
そういう友人とは今後関わりを持たないほうが身のためです。
そのままほいほい話に乗ってしまうと、マルチ商法の餌食になってしまいます。
魅力的な異性であろうと、どれだけ話が盛り上がっていようと、その場から離れましょう。
それでも相手がしつこく食い下がってくるようなら、縁を切ってもかまいません。
マルチ商法の被害者にならないためにも、この鉄則を守るようにしてください。
久しぶりに連絡をくれた嬉しさでガードが緩くなりやすいタイミングですが、きちんと目を覚まし、心を鬼にすることです。