突然大きなトラブルが起こって、慌てることがあります。
こういうとき、よく聞かれるセリフがあります。
「突然だった」
「何の前触れもなかった」
ここに誤解があります。
大きなトラブルは「突然」起こることはありません。
何の前触れもなく、大きなトラブルが発生することはありません。
大きなトラブルには、必ず「前兆」があります。
うっかりしたミス、小さな失敗、ちょっとしたクレームです。
小さなトラブルを無視したり見逃したりしてどんどん積み重なっていき、あるとき爆発しました。
突然大きなトラブルが起きたように感じるのは、今まで前兆に気づいていなかっただけです。
大きなトラブルが起こったのは、前兆を見逃した自分に責任があります。
大きなトラブルは、小さなトラブルが積み重なって起こります。
「突然恋人から振られた」と嘆く人がいますが、実際は違います。
突然振られたのではなく、きちんと前兆がありました。
嘘をついた。
約束を破った。
コミュニケーションをないがしろにした。
いくつも小さなトラブルがあって、その前兆に本人が気づいていなかっただけです。
小さなトラブルを放置した結果、恋人の不満は限界に達して、別れを切り出したのです。
急に契約を打ち切られたというのも、実際は違います。
何らかの前兆があったはずです。
納期に遅れた。
連絡や報告を怠った
契約の違反があった。
小さなトラブルの段階で対処しないから、先方は不満が積み重なりました。
あるとき限界に達して、契約の打ち切りに発展しました。
前兆があっても気づきませんでした。
うすうす気づいていても「気のせいだろう」と受け流しました。
気がついていても「大丈夫だろう」と軽視しました。
注意を受けましたが「面倒くさい」と放置しました。
そうして小さなトラブルが積み重なった結果、あるとき、大きなトラブルに発展しました。
突然のことではなく、きちんと前兆はありました。
食い止めるチャンスはいくつもあったのです。
大切なことは「どれだけ前兆に気づいていくか」です。
小さなトラブルはすべて、大きなトラブルの前兆です。
前兆に気づく力を鍛えてください。
「うっかりによるミス」
「小さな失敗」
「ちょっとしたクレーム」
小さなトラブルだからといって、小さく扱わないでください。
小さなトラブルとはいえ、トラブルはトラブルです。
よくない状況であるのは間違いありません。
小さなトラブルが起こったら、放置しないことです。
面倒な気持ちもあるかもしれませんが、惰性に流されないでください。
小さなことでも重く受け止めることです。
大きなトラブルに発展するかどうか決める場面です。
いったん立ち止まり、慎重に調べましょう。
ちょっとしたトラブルであっても、きちんと向き合う余裕を持ちたい。
「このままではいけない」「今のうちに解決が必要」と考えることです。
きちんと原因を追究します。
問題点が見つかったら、なるべく早く改善や解決に取りかかりましょう。
時間やお金がかかってもかまいません。
「もったいない」と思うのは勘違いです。
時間やお金をかかっても、大きなトラブルが起こって失うことに比べれば、はるかに小さくて済みます。
小さなトラブルを見逃さない人が、成功体質になれます。