才能を生かす際に、欠かせない大切なことがあります。
わかっていても、これが実行できていない人が多いため、あえてここでもう一度念を押しておこうと思います。
それは「自分の才能を売り込むのはいいが、それを押し付けてはいけない」ということです。
必要としている人に自分ができることがベストタイミングで提供ができれば、結構なことです。
困っている人を助けるということにつながり、相手もこちらも嬉しいものです。
しかし、その一方で必要としていない人に、無理やり押し付ける方法はしないようにすることです。
押し付けてしまうと、よい印象より悪い印象のほうが前に出てしまい、せっかく素晴らしい才能があっても嫌われてしまうからです。
嫌われてしまっては終わりです。
営業でも「こういうものがありますがいかがですか」と言われた時「いいえ。結構です。間に合っていますから」と言い返します。
しかし、その後も「少しだけ聞いてください」としつこければ、商品にかかわらず、逃げたい気持ちになります。
洋服を見ているときも店員に「こんなお洋服はいかがですか」と頼んでもいないのに言い寄られると困ってしまい、集中できません。
私も自分の書いた文章をしつこく誰かに読んでもらうために押し付けないように気を使っています。
「読みたい」「知りたい」という人には、もちろん見せます。
しかし、中には「別にいいよ」「いらない」「興味ない」という人も大勢います。
そういう人には、私もそれ以上は話をしないようにしています。
ある日の営業マンのように、しつこいと嫌われてしまっては終わりだからです。
友人まで失っては、元も子もないのです。